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イン・ワンダーランド 1巻


「星々の聲を聞くための数学、魔力に魅入られない精神力と体力、そして真の豊かさを忘れぬために文学を。」


 前評判もあらすじも何も知らずに、Fellows掲載作品だということだけで買いましたが、正直あまりにも自分好みでびっくりしました。表紙のビアトリクス・ポター作品のようなかわいい動物たちと、帯の本文抜粋(キプリング先生の「新学年は苦手だった科目も心機一転頑張れる、とてもいいチャンスです。」)にコロリとやられました。絵柄は確かに好みが分かれそうですが、私はかなり好きです。森薫のようなはっきりとした線ではなく空気感を含む柔らかな線で、魔法と人間が共存する不思議な世界を鮮やかに描き出しています。トーンの使い方が岡野玲子に似てるかも。主人公のエリゼを始め、友人でウサギのリリィにアンニカ、カメのバーバラ、ちょっと意地悪な人間の兄妹サミュエルとコーネリア。整った線ではないために時々状況がつかみにくいところがあるものの、不思議の国のアリスを彷彿とさせながらも、素直でのびのびとしたエリゼやリリィの姿を見ていると心が和みます。

 まだまだ物語は導入部分なのか、公爵夫人の正体やこの世界における魔法の位置付けなど分からないことだらけ。まるでピーター・ラビットとアリスとマザーグースが共存するようなこの世界で、魔法は普通に存在するもので誰にでも使えるけれど、「魔女」は何か特別な意味を持つのでしょうか? エリゼと「公爵婦人」は出会うことがあるんでしょうか。いつか点と点が繋がりそうな雰囲気を漂わせつつ短編連作形式に、まさにワンダーランドに居るような気分にさせてくれる作品です。鳩山郁子や五十嵐大介、川原由美子あたりが好きな人にお勧め。次巻が楽しみです。


(2010.5.4)
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