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天体議会


「たとえば、それは南の島影かも知れないし、もっと神聖なものかも知れない。」


 長野まゆみ作品には大まかに分けて、大人の女性向け作品と色々な意味での「子供」向け作品とがありますが、これは『耳猫風信社』の類いの後者、童話的な作品でした。長野まゆみ版『星の王子様』のようです。表紙もそれをオマージュしてある様子。

 とにかく言葉遣いが美しい。筆者の語彙が豊富なこともあるのでしょうが、それを選ぶセンスが卓越しているなあと思います。特に今回は冬の寒さを描写する言葉が印象的で、長野まゆみならではのファンタジーなルビの振り方も作品の雰囲気をオリエンタルかつコンチネンタルなものにしていました。無国籍風の世界設定が独特で素敵なので、長い情景描写も読んでいて苦になりません。
 兄との確執、銅貨と水蓮の友情、少年期と青年期の間にある微妙な時間を、星座と鉱石とノスタルジーとでしっとりと纏めた作品です。ラストには不思議な安心感がありました。特に中高生にお勧めです。


(2009.9.24)
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